2026/4/28〜5/9
武田、他1名
2026年のゴールデンウィークはヨセミテに行った。
2週間弱という短い期間だったが、登ったルートについて記録を残しておこうと思う。
4/28 移動
サンフランシスコ国際空港着
一般的にはここでレンタカーを借り、ヨセミテへと移動すると思うが、パートナーの提案で鉄道・バスを使って行くことにした。
まず空港からEmeryvilleという街まで移動(Uberを利用。時間に余裕があればBARTを利用する予定だった)し、特急電車で2時間ほどかけてMercedという街へ。ここで1泊。
4/29 移動
街の中心部にあるバスターミナルからヨセミテ行のバスに乗る。という予定だったが、このバスの運行路が土砂崩れにより通行止めとなり(数日間は開通しないとのこと)、急遽ここでレンタカーを借りてヨセミテへ移動した。
4/30 Ranger Rock (マルチピッチ)
After Six(5.7)
ヨセミテでのクライミング初日、ということで簡単なグレードから。1ピッチ目のリードは岩が磨かれていて緊張した。
Nutcraker(5.9Ver)
続いて超人気ルートNutcrakerへ。他のクライマーが下で準備していたので、すぐ右にあるフィンガーサイズのクラックから取り付いた。まあ大人気ルートなので1パーティー抜かしたところで、その先で渋滞する羽目に。3ピッチ目が結構濡れていて緊張した。
天気も体の調子も良さそうなので、明日はElCapitanのEastButtressへ行こうという話になり、ElCapの基部まで行きギアをデポした。

5/1 ElCapitan (マルチピッチ)
East Buttress(5.10b)
ルートが長く1ビバークも覚悟していたので早めに取り付きへ行き、夜明け直前5時半ごろからクライミングを開始。1ピッチ目は石灰岩かと思うほどのツルツルのチムニーでフォローでもかなり緊張した。
続く2ピッチ目の核心ピッチはチムニーから続く左のクラックから右のクラックへと移るが、ここで左のクラックを登りすぎ、あえなくテンション。右のクラックに移ってからは楽しいクラックが続く。
3ピッチ目以降はアルパインのようなクライミングが続く。天気は良かったが、8ピッチ目あたりから壁の上部から水が垂れ始め、9ピッチ目のチムニーはかなり濡れていて悪かった。11ピッチ目は多少ランナウトするが、ハーフドームをバックに気持ちよく高度を上げられるハイライトピッチだった。
順調に進み15時頃トップアウト。下降でも迷うことなく、1.5時間ほどで下山した。

5/2 Cooki Clif (ショートルート)
Meat Grinder(5.9、1pのみ)
Outer Limits(5.10a)
パートナーがTwilight Zone(5.10d)にトライするも、激悪ワイドに苦しめられカム残置で泣く泣く下降。上から回り込んで下降し回収したが、待っている間、蚊にバチボコに刺された、、、

5/3 Middle Cathedral (マルチピッチ)
Central Pillar of Frenzy(5.9)
Middle Cathedralの真ん中を登るルート。1ピッチ目は濡れているコーナークラック、2ピッチ目が少し細いクラックで緊張する。3ピッチ目からハンドバチ効きのクラックが続く。大きなハングがあったがプロテクションも登りも簡単で、「こういうのでいいんだよ!」がひたすら続く良ルートだった。岩の途中で終了し、てっぺんまで行けないということが残念だが、それを加味しても楽しいルートだった。


5/4 雨により1日レスト
5/5 Five Open Books(マルチピッチ)
Munginella(5.6)
Commitment(5.9)
この日は午前中まで雨が振っていたため、Camp4から近くて乾きの早そうなFive Open Booksでクライミング。
クライミング中も霧雨に降られ、岩も濡れている箇所があったが楽しめた。

5/6 Harf Dome(マルチピッチ)
Snake Dike(5.7)
この日は個人的に行きたかったHarf Domeへ。アプローチが長いため午前2時頃から歩き出す。前半はMist Trailを歩くが、真っ暗なので当然何も見えず、滝の轟音を聞きつつ熊に怯えながら歩いていく。途中からアプローチの踏み跡に分岐し明瞭な踏み跡を辿っていくが、時折現れる平地部分で踏み跡を見失い、迷いつつちょうど日の出くらいの6時頃取り付きに到着した。
ここからはひたすらスラブとダイクを辿っていく。前半3ピッチはスラブ混じりで、初っ端から緊張する。3ピッチ目途中からどこまでも続きそうなダイクを辿るが、噂通りボルトなど全然ない。70mロープいっぱいに伸ばしても、中間支点はハンガーの回る錆びたカットアンカー1つだけだったりと、かなり緊張するクライミングとなった。とはいえクライミング自体はとても簡単なので、落ち着いて登れば問題ない。傾斜がゆるくなったあたりでロープを外し、あとはひたすら頂上へ向けて歩くだけ。頂上には雪が残っており、ハイカーの姿もあった。Harf Dome Trailの状態が不安だったが、ワイヤーが残っておりクライマーなら問題なく下降できる状態だった。クライミングで4時間、そこから下山にも4時間かかった。

6/7 El Cap Base(ショートルート)
Moby Dick,Center(5.10a)
ElCapを見上げながら、40mくらい続くきれいなクラックを辿るルート。フィンガーから始まり、途中からフィスト、フィスト、フィスト、、、もうお腹いっぱいと思いながら一段上がると更に続く3番サイズのクラック。3番3つと4番2つ持っていったが、もっと欲しくなるルートだった。
Sacherer Cracker(5.10a)
ヨセミテ最強の5.10a(らしい)登ってみるとなるほど、簡単なワイドを一段上がり、フィンガーサイズのクラックから始まりそれがだんだん広がって行き、最後はスクイズチムニーのサイズとなる。フィンガーの出だしがやや悪いがその後は案外快適。しかし最後のスクイズチムニーはプロテクションも使えず、吐きそうになりながら登った。
Little John,Right(5.8)
最後にもう一個くらい登っておくか、ということでクールダウンがてら。ジャミングはあまりせず、ルンゼ状をワイドっぽく登った。

6/8 移動
レンタカーをMercedに返却し、特急列車と地下鉄を使いながらサンフランシスコに帰る。こんなことなら最初からサンフランシスコでレンタカーしておけば、、、と思うが、これはこれでいい経験になった。翌日サンフランシスコ国際空港から成田へ帰国。
ヨセミテは日本で5.11のクラックくらい登れないと楽しめないと思っていたが、逆に初心者でも登れて、かつ楽しいルートがたくさんあり、レベルに関係なく来て良い場所なんだと再認識した。
今回はショートルート中心だったが、次はハーフドームのビックウォールをやりたいという目標ができた。しばらくはトラッドの5.11台をコンスタントに登れるようにトレーニングしないとな、、、